Vol.12) ボール拾いはゆっくりと…
皆さん、前回のコラムで紹介した
「vol.11)腹式呼吸」を活用していますか?
まだ実践されてない方は、試合の時に是非試してみてください。
今回も前回同様、皆さんが少しでも落ち着いて(リラックスして)いいプレーができるように、参考にしていただければと思います。
皆さんは卓球の技術で何が嫌い?
どんな技術が不得意?
と聞かれたら、大半の人がレシーブと答えるのではないでしょうか?
レシーブは、相手の回転を判断し、かつ回転を利用して返球することが求められます。
卓球の技術の中でも最も難しいと言えるでしょう。
その一番難しい技術を体が強ばった状態で、上手くできるものでしょうか?
10-2で勝っている時と、9-9の時では体の緊張度合いは全く違うものですよね…。
そこで有効なのが
“ゆっくり歩く” という動作です。
みなさんも普段の生活の中で体験したことがあると思いますが、極度の緊張状態ですと手につかない(あたふたしている様子)、落ち着きのない状態におちいってしまいます。
これが卓球の試合だと…、ボールを走って拾って、すぐにプレーをしようとする人達がいます。
すると体のこわばりは消えず、“柔らかいタッチのレシーブ”(相手の回転を利用した返球)が難しくなるんです。
ゆっくり動作をすることにより、結果柔らかいタッチのレシーブが打てることに繋がります。
『そんな簡単にいくわけないのでは?』
と疑いを持つ方も、緊張している状態の時に慌ててボールを拾って、柔らかいタッチのレシーブを打つことを試みてください。それがいかに難しいかわかりますよ。
ではこれを応用すれば、相手が次に何をしてくるか?がわかりますよね。 相手が走ってボールを拾って来た場合(慌てている様子の時には)には、柔らかい返球というのはほぼ来ない!と予測できるわけです。
次に来るレシーブは、勢いのある長いレシーブが主体になってきますよね。
トップクラスの選手には、ボールを急いで拾いに行く選手なんていないんです。ましてや点数を取られた側はルールやマナーの範囲内で、できるだけゆっくり時間をかけてプレーを再開するようにしています。
みなさんもトップ選手のプレーだけでなく、仕草なども注意して観察すると思わぬ発見があるかもしれませんよ。