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Vol.13) 熱中症の対策と処置




 今回は、ニュースでもよく見聞きするようになりました熱中症の対策・応急処置についてです。

 熱中症の予防には、発汗で失われる“水分”“塩分”(ナトリウム)を、補給することが大切。 pict

 汗は体から熱を奪い、体温が上昇しすぎるのを防いでくれます。しかし、失われた水分を補わないと脱水になり、体温調節能力や運動能力が低下します。暑いときにはこまめに水分を補給しましょう。
 また、塩分が不足すると熱疲労からの回復が遅れます。水分の補給には0.2~0.4%程度の食塩水が適当です。

とは言っても、スポーツドリンクを何本も買うのは、なかなかお金もかかること…。
簡単に安くできる“対策ドリンク”(あまり美味しくはないけど…)で、この夏も練習に励みましょう!

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※作るのが手間だなぁ~と、思われてる方には、塩飴をオススメします。
休憩中に塩飴を舐めれば、“塩分”もちゃんと補給できます。

【これだけは覚えておきたい!】
何か体に異変が生じたら…
・風通しの良く、涼しい所で横になり水分(スポーツドリンク・対策ドリンク)
・首の後ろ、脇の下を氷で冷却し、脚を高くした状態にする。
※頭痛、腹痛、ふらつき、足の痙攣など、普段感じない症状がでたら、我慢せずに直ぐに練習は止めて、横になるなど休憩をすること。





    さらに、もっと詳しく・・・
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スポーツで主に問題となるのは熱疲労熱射病”です。

【熱失神】
 皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少しておこるもので、めまい、失神などがみられます。顔面そう白、呼吸回数の増加、唇のしびれなどもみられます。脈は速くて弱くなります。

【熱疲労】
 大量の汗をかき、水分の補給が追いつかないと脱水がおこり、熱疲労の原因となります。脱水による症状で、脱力感、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気などがみられます。

【熱痙攣】
 大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分濃度が低下した時に、足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんがおこります。暑熱環境下で長時間の運動をして大量の汗をかく時におこるもので、最近ではトライアスロンなどで報告されています。

【熱射病】
 体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)が特徴で、頭痛、吐き気、めまいなどの前駆症 状やショック状態などもみられます。また、全身臓器の血管がつまって、脳、心、肺、肝、腎などの全身の臓器障害を合併することが多く、死亡率も高くなりま す。


 
応急処置は、どうすれば?

【熱失神・熱疲労】
 涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。吐き気やおう吐などで水分補給ができない場合には病院に運び、点滴を受ける必要があります。

【熱痙攣】
 生理食塩水(約0.9%の食塩水。細胞液または体液・血液と等しい浸透圧をもつものです)を補給すれば通常は回復します。

【熱射病】
 死の危険のある緊急事態です。体を冷やしながら集中治療のできる病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、現場での処置が重要です。
 熱射病が疑われる場合には、直ちに冷却処置を開始しなければなりません。冷却は、皮膚を直接冷やすより、全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて扇ぐ方 が、気化熱による熱放散を促進させるので効率がよくなります。また、頸部、腋下(脇の下)、鼠径部(大腿部の付け根)などの大きい血管を直接冷やす方法も 効果的です。
 またとっさの場合、近くに十分な水が見つからない時の効果的な体の冷却法として、次のことを実行してください。水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水 などを口に含み、患者の全身に霧状に吹きかけてください。全身にまんべんなく吹きかけることにより、汗による気化熱の冷却と同じような効果をもたらしま す。これらの液体は、冷たい必要はありません。また熱射病では合併症に対して集中治療が必要ですので、このような冷却処置を行いながら、設備や治療スタッ フが整った集中治療のできる病院に一刻も早く運ばなければなりません。



 皆さんも、十分に気をつけて練習に励んでいきましょう☆

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