Vol.14) 試合前の練習は、入れる練習を
試合前の練習でよく見かけるのは、ほとんどの人が強く打って決めようとする練習です。
つまり打っても入らないボールとわかっていながらも、とにかく強く打ちまくる選手達の多さにビックリします。
そんな選手達の話しを聞いてみると、やはり普段から全力のフルスイングで練習をしているそうです。
野球やゴルフでは、全力でスイングしても直ぐに打つことはありませんから、まだいいかもしれません。
しかし、卓球というスポーツは違いますよね。打つボールが早ければ返ってくるボールも早く返ってきます。
また、自分が持っている全部の力を使って打てば、元に戻る動作も全部の力を使って戻らなければ、次のボールに間に合いませんね…。
では、ちょっと考え方を変えてみましょう。
下のスポーツで、攻撃をしなくても得点できるスポーツはどれでしょう?
①卓球 ②野球 ③サッカー ④バトミントン ⑤ハンドボール ⑥バレーボール ⑦バスケットボール ⑧テニス
答えは、
①卓球 ④バトミントン ⑥バレーボール ⑧テニス ですね。
皆さん、どうですか? 何個までわかりましたか?
ネットを挟んでプレーするスポーツは、“守って得点ができるスポーツ”だということをまず理解してください。
相手のミスは、自分のポイントになるのです。
・相手のサービスミス
・相手のレシーブミス
・相手のスマッシュミス
そして、アマチュアの大会で一番得点しているのは、実は相手のミスによるポイントなのです!
ちょっと驚きではありませんか?
相手に決められて取られているポイントなんて何ポイントもないのです。
今度、試合の時に仲間の人達に統計を取ってもらうといいでしょう!
ここでも新たな発見があると思いますよ。
では、ここからが今日のポイントです。
試合では相手のミスばかりを求めることはできませんよね。
ではどんなことが大切になってくるのでしょうか?
自分の得意のパターンを100発100中決めることにより、自信を付け “このコースは、絶対に決められる” “このボールは絶対に入る”という自信とイメージを作ってください。
しかし現実では、多くの選手はこの逆をしているのです。難しいボールを打って、自分がどうしてミスしたのかを分析しようとします。
前にも話しましたが、
自信は成功・勝利して初めて身につくのです。
皆さんも自信を持って試合ができるように、得意なコース・得意なボールを反復して練習することにより、イメージレベルを上げることに取り組み、練習してみてください。