Vol.50) 環境
以前、青森山田高校総監督を就任されていた時の
吉田先生に、ある質問をした時のことです。
吉田先生の答えは、全て・・・。
『 環境だな 』
これは、何の質問をしたと思いますか?
・選手にとって、一番大切なのは何でしょうか?
・選手が順調に強くなるためには、どうしたらいいのでしょうか?
・青森山田がインターハイを何連覇もしていますが、どうしてですか?
基本的に、全て
“ 環境 ” という言葉が返ってきました。
では、なぜそこまでこの
“ 環境 ” が大切なのでしょうか。細かく聞いてみると…
選手たちが成長していく上で、大切なのは “ 環境 ” である
・ 選手たちが、思いっきり練習できる環境(1日8時間の練習、1日8時間の勉強、1日8時間の睡眠)
・ 選手たちが、毎日飽きずに練習できる環境(練習内容の工夫)
・ 優れた指導者
、スタッフがいる環境
このように環境といっても、この環境を整えてあげること自体がもの凄く大変なことなのかがわかります。
しかし、吉田先生は言います。
『 監督の仕事は、いかに選手のために
“ 環境 ” を作ってあげられるかだよ。学校の協力、コーチ陣のスタッフ、そして監督が本気で携われば、選手だって自然と一生懸命頑張るもんだ。 』
ただ、こうもおっしゃっていた。
『 青森山田の選手たちでさえ、見ている指導者がいないと、なかなかいい練習
(※1)はできないものだよ。山田の選手ができないんだから、失礼かもしれんが、他の学校の選手ができているとは思えない。学生までは、ある程度管理できる(練習を毎日見てあげる)指導者がいる環境作りが大切だと思う。社会人になれば、卓球でメシを食うという自覚ができるから、自ずと頑張るだろう。自分で責任を負える社会人なんだからな。それまでは、やはり毎日面倒を見てあげられる指導者がいないチームは、勝つこと(日本一になること)はできんだろうな 』
※1…日本一のチームとしての相応しい練習の雰囲気作りを指している。
このように選手を取り巻く環境は、いろいろな面があり、一言で環境といってもかなり整備するには難しい項目ばかりだと思います。
学校の協力、親御さんの協力、選手を取り巻くスタッフの協力、そして選手達の志。
ですが、少しでもこの環境について考えを巡らせ、選手のためになる環境作りができるのであれば、選手も自然と奮起してくれるのではないでしょうか!?
クラブの監督さんも、学校の監督さんも、そして選手の皆さんも、より良い環境を作ることにチャレンジしてください!!!